2016年4月にレーシックの名医、青山勝先生がクリニックを開院したのでカウンセリングに行ってきました。
以前は東京の品川近視クリニックや、銀座近視クリニックで院長をされていた先生です。
日本でもトップの手術件数を誇り、レーシックの名医と呼ばれている先生なので、「レーシック界の名医ってどんな人なんだろう?」と緊張。。。(私だけ。夫は緊張していなかった)
今回は、長年「調節性内斜視」で悩んできた夫と一緒にレーシックのカウンセリングを受けたときの流れや感想を紹介したいと思います。
カウンセリング前の術前検査については別記事に書いているので参照してくださいね。
目次
青山勝先生のカウンセリング
術前検査が終わると診察室の前で少し待機します。
ここには青山先生の賞状がたくさん展示されていました。
英語で書かれた賞状がずらっと並んでいました。
この中にはフェイキックIOLのものもあり(写真左上)、フェイキックIOLにも詳しいんだな~ということが分かります。
実はレーシックを検討していたこの時点では、品川近視クリニックのフェイキックIOL(ICL)を第一希望として考えていました。
夫はコンタクトレンズをする眼位が正常になる「調節性内斜視」だったため、目の中に直接レンズを入れるフェイキックをすれば眼位の改善がされるだろう、と思っていたからです。
柳津あおやまクリニックのレーシックメニューの中にはフェイキックIOLはありませんが、青山先生にフェイキックの知識があることがわかったので、もしフェイキックの方がいいようであればそうアドバイスくれるだろうと思いました。
(後から分かったことですが、白内障の手術も目の中にレンズを入れる、フェイキックのような手術なんですね。青山先生は白内障手術にもかなり力を入れており、クリニックでは最新機器を導入して治療をしているそうです。レーシックメニューにフェイキックIOLはありませんが、どうしてもフェイキックがいいという人は相談してみるといいと思います。)
結果的には通常のレーシック手術をし、調節性内斜視も治り、よりリスクが少ないと言われる(目の中にレンズを入れる手術なのでレンズを戻せば元通りになる。)フェイキックIOLはおこないませんでしたが。
いよいよ青山先生の診察
一体どんな方なのだろう?怖い先生だったら嫌だな…と思っていたのですが、そんな心配は無用でした。
とても物腰柔らかく、優しい先生!
この診察では、
- 遠視でもレーシックができるか(夫は遠視です)
- 遠視の場合のレーシックの方法
- レーシック手術とはどんなものか
- 夫の角膜の厚さ、手術ができるかどうかについて
- どんな人がレーシックに向いていないか
などの説明を受けました。
ここでは先生の前にある機械で、目の中の状態を見る検査もありました。
その後、「瞳孔を開かせた状態で再度検査をおこなう」とのことでミドリンPという点眼薬をさされ、待合室で待機するよう言われました。
この診察は約10分ほどで終了。
(診察中に私が何という目薬をさしたのか聞くと丁寧に教えてくれました。
本当に、どんな質問にも丁寧に答えてくれました。)
待合室で待機
それから待機室で待機。
先ほど点眼されたミドリンPの作用で、夫は「物がかすんで見える、近くは何も見えない」と言っていました。
ミドリンPについて調べてみると、
- 目の奥の眼底調査をするに使う薬
- 瞳孔が開き、黒目が大きくなる
- 使うと目の調整機能がなくなるため、物がかすんで見える
- 光を見るとチカチカする
- 回復するまでに6時間くらいかかる
という効果や症状がでることがわかりました。
予約の電話をしたときに「帰りの運転はできません」と言われたのは、このミドリンP点眼薬を点眼するからだと思われます。
実際に夫は近くの物がかすみ、運転できるような状態ではありませんでした。
再検査と再診察
10分ほど経つと呼ばれ、再度ピントを測る機械をおこないます。そして、青山先生の診察なのですが、どうやら瞳孔の開きが足りなかったようで再度ミドリンPを点眼して待合室で待つように言われました。
更に10分後、再びピントを測る機械をしてから診察室へ入ります。
ここから30分ほどじっくりとカウンセリングが始まりました。
このカウンセリングでは、
- 事前検査での視力はいくつだったかを教えてもらう
- レーシック手術でどの程度の矯正をおこなうかを話し合う
- 内斜視はどうなるか
- 手術後のアフターケアについて
- 手術の副作用について
- 気になる点、質問はないか
などの話をしていただきました。一つ一つ紹介しますね。
視力はいくつだったか
メガネやコンタクトを作るときにも視力検査ってしますよね。
夫も何度も視力検査はおこなったことはありますが、今回のようにミドリンPを点眼してから検査をおこなったのは初めてでした。
夫の場合は内斜視があるため、ミドリンPで目の調整機能をなくしたあとは内斜視がより強く出ました。
その状態での視力検査は、普段の検査に比べてより正確な数値が測れたのだと思います。
実際、今夫がつけているコンタクトの度数と、今回検査してもらった結果の度数と目0.25ほどのズレが両目ともありました。
この検査結果を基に、レーシック手術でどれくらいの見え方にしていくかを相談して決めていきます。
レーシック手術でどの程度の矯正をおこなうか
恥ずかしながら、私はこれまでコンタクトレンズの原理を知りませんでした。
コンタクトレンズのあの薄い膜の中に、特殊なフィルターが入っていて目を見えるようにしてくれているのだと思っていたんですよ…
今回レーシック手術について調べているときに、コンタクトレンズの原理を知ってびっくり!
コンタクトレンズにはその人の度数によって厚みが違い、光の屈折を調節することによりよく見えるようにしているのだそうです。
例えば遠視の人ならコンタクトの周りが薄く、近視の人ならコンタクトの周りは厚くできている…という具合です。
そして、レーシック手術というのは目の角膜を削ることによって角膜でコンタクトの形を作ってしまう、というような手術ということです。
私はこれを知って「おおお!」と妙に納得し、原理が分かったことで今までレーシック手術に抱いていた根拠のない恐怖感も少し和らぎました。
「すごい画期的な方法じゃん!レーシック考えた人って天才!いや、コンタクトレンズ考えた人もすごいわ!」となりました、笑。
この技術が確立されたこの時代に生まれてよかったとさえ思いました、笑
(結局夫のレーシック後に私もレーシックをおこない、今とても快適な毎日を送っています。レーシックを考えた人、ありがとう)
そして今回のカウンセリング話に戻りますが夫は遠視のため、角膜の周りをぐるっと多めに削る手術となるそうです。
幸いにも検査により、夫の角膜は通常の人よりも多めにあるとのこと。
角膜の厚さは日本人の平均で、だいたい520マイクロなのに対し、夫は560マイクロほどありました。
角膜が元々薄い人もいるそうで、そういった人はそもそもレーシック手術が受けられないそうなのでひとまず安心。
角膜の量が十分にあると、もしもの時にも再手術が可能ですしね。
角膜厚くてよかったね、夫。
どんなライフスタイルを送っているか
先生に質問されたのは、夫が普段どんなライフスタイルを送っているかということ。
運転などで遠くをよく見たりするとか、パソコンなどで近くをよく見たりするのか、ということです。
ライフスタイルに合わせてどのような見え具合に調整するかを決めていきます。
パソコンなどで近くを見ることが多く、遠視の夫は正視(ばっちりとピント、見え方が合う状態)よりも-0.25か-0.5くらい近視気味に調節するのが良さそうだとの提案をしていただきました。
というのも、現在30歳の夫は今後老眼が出てくる可能性が高いです。
そのときにだんだん遠視の方に戻っていくと考え、ピントがずれていくことを予測して少し近視気味にしておくのが良いだろうとのことでした。
レーシック手術で視力を矯正する場合、遠くも2.0、近くも2.0見える、ということはできないそうで、どちらかによって結果的に1.2くらいの視力になるようにするのがベストなんだそう。
あまり見えすぎるように矯正すると、「過矯正」という合併症になる場合もあるためちょっと怖いです。
斜視は治るのか
夫の一番の悩みである内斜視ですが、この時点では「今より緩和はされると思う」とのことでした。
夫がその日かけていたメガネ(このメガネでも眼位の改善はある)を調べると、メガネの中にPDはなく、プリズム効果のないメガネであることがわかりました。
そういう人の場合はレーシックで遠視が減り、見え方が今よりも楽になるそうです。
遠視の人は近くも遠くもすぐにはピントが合いずらいため、眼精疲労になっているケースが多いみたいですね。
私の夫は以前からよーく寝る人(1日9時間10時間寝る)だったのですが、もしかしたら普通に生活しているだけで他の人よりも目を酷使して疲れやすくなっていたのかもしれません。
実際、手術をして2ヵ月経ったころには「眠れない~」と夜な夜な起きてくることが増えた気がします。
それだけ日ごろの目の疲れが減った!ということで、嬉しい副産物として受け取っています。
レーシック手術の副作用について
レーシックを行う際に一番気になるのが副作用について、ですよね。
私も夫がレーシックをおこなうに当たり、もうたーーくさん調べました。
ネットにはネガティブな情報が多く、ついつい尻込みして「いやいやこんなリスクあるならコンタクトでいいわー」と思ってしまいました、、、
夫はそれよりも今までの悩みであった「内斜視を改善できるなら!」という思いが強かったのでしょうか。
レーシックへの不安や怖さはほとんどないみたいでした。
副作用についてはネットで調べましたが、やっぱり実際に何度も手術をしてきている先生に聞くのが一番ですよね。
このカウンセリングでの副作用についての話では、
- 手術をする人の3%くらいは術後に調整が必要
- 角膜の近くの神経を切断するため半年くらいは涙が出なくなる
- 目の表面が乱反射し、初めは夜間に光を見るとチカチカする
ということでした。
それと、私が気になっていたドライアイについて。
これはもう個人差もあり、ドライアイになるかどうかは手術をしてみないと分からないことみたいです。
が、青山先生のブログを読んでいるとドライアイの治療にもかなり力を入れているということがわかりましたし、術後1年間は無料でレーシックの調整も、それ以外の診察もおこなっていただけるという保証があったので少し安心しました。
レーシック手術後の見え方に関してはだいたい半年から1年で安定してくるようです。
(夫と私は手術後1週間くらいで見え方は安定しました。夜間の眩しい感じは2ヵ月後にはまだ感じていました)
術後の保証については品川近視クリニックが3年間と、もっとも長いです。
術後に何かあったときに保証がきれてしまい診察が有料となると、クリニックへ行くのも億劫になってしまいそうですよね。
こういった保証があるのは精神的にもありがたいなぁと思います。
ワンデーコンタクトレンズをもらう
カウンセリングの最後に、「今回無料でワンデーのコンタクトレンズを渡すので付けてみて見え方を試してみてください」と言われました。
無料のカウンセリングなのに無料でワンデーコンタクトレンズをもらえるなんて…!
(ちなみにこれは夫の場合のみで、近視の私のときにはもらえませんでした)
でも確かに、見え方をどれくらいまで矯正するかは実際にその見え方を体験してみないとわからないですよね。
今使っているコンタクトやメガネと同じ度数にしてください、というのもいいのですが、夫の場合は今後老眼が出てくることを想定して少し近視気味の度数のコンタクトを試してみることになりました。
もしコンタクトを付けてみて「もっと見える方がいい、などということであればまた相談しましょう」とのことでした。
全く勧誘されずに拍子抜け
そしてこれまたびっくりしたのが、青山先生、全然グイグイこないんです。
てっきりカウンセリングの最後に、「はい、では手術いつにしましょう?」となると思ってたんです。
それなのに先生は、「予約は電話でもできますからね~。まずはコンタクト付けてみてくださいね~。」という感じでまったく営業感なし。
今日予約を取っていってもいいか聞くと、「受付で言ってもらえれば取れますし、電話で予約日の変更もできますよ~」とのことで、本当にグイグイきません、笑
病院だからそんなの当たり前でしょう、と思われますか?
私が通っている歯医者では毎回施術のあと、ベッドに座ったまま次の予約をきっちり3か月後に取らされるんですよねー。
なので毎回「予約はまた電話でします」と言いますが、歯医者でもこういったシステムがあるんだな~と思いました。
受付でコンタクトをもらい終了
そして待合室で少し待ち、受付でワンデーのコンタクトレンズ2日分とレーシック手術の説明の紙をもらって終了。
クリニックの予約時間ぴったりに着いて、丁度2時間でクリニックを出ました。
2時間の間に「待ち時間」というのがほとんどなく、テキパキと検査や診察をおこなってくれてとても気持ちが良かったです。
開院したてということもあり、内覧会のときに配ったというお菓子などの粗品までいただいてしまいました。
本当、無料カウンセリングなのに至れり尽くせり。。。
まとめ
やっぱりレーシックはカウンセリングを受けてみないとわからないことが多いですね。
今現在の本当の視力や、角膜の厚さが知れたことが良かったです。
そもそも角膜の厚みが足りないとレーシックを受けることはできないわけで、レーシックをするか悩んでいるなら検査だけでも行ってみるといいと思います。
もし角膜が薄くてレーシックが受けられない場合、これまでレーシックについて調べたり悩んできた時間と手間がムダになってしまいますから…
それと、副作用について先生から話を聞けたこと、クリニックの雰囲気が分かったことが良かったです。
気になることはどんどん質問しましょう。
私もかなーーりたくさんの質問をしましたよ。
それで不安は少しづつなくなっていくはずです。
夫の脱・調節性内斜視できたレーシック手術当日編はまた書こうと思います!
▼いただいたコンタクトレンズ。帰ってから試してみたところ、見え方も眼位もいい感じでした。