レーシックといえば遠くのものが見えにくい、近視の人の視力矯正をするのが一般的ですよね。
遠視とは近視とは逆で、遠くのものは見えるけど近くは見えないという状態。
老眼と似ていますが、
- 老眼…水晶体が硬くなり近くを見るときにピントが合わなくなる
- 遠視…角膜の形状によって、近くを見るときにピントが合わない
という違いがあります。
また、遠視の人は近くを見るときも遠くを見るときもピントが合いにくいため、眼精疲労になりやすいとも言われています。
レーシック手術前の夫は「たくさん寝ないとダメなタイプだから~」と言って、1日に9時間も10時間も寝ていましたが(笑)、レーシックをしてからは8時間くらいになりました。(それでも多い?^^;)
遠視のレーシック手術について聞いてみた
遠視の人がレーシックをする情報があまり見つからなかったので、カウンセリング時に青山先生に直接聞いてみました。
遠視のレーシック手術で後戻りはするのか?
”後戻り”というのは、レーシックを受けたのに見え方がまた元に戻ってしまうという状態。
角膜が柔らかく変形しやすいタイプの人は後戻りをしやすいのですが、そういった人はそもそもレーシックを受けることができません。
レーシック手術前に眼圧測定をおこなうので、角膜が柔らかい人はレーシック手術を断られることになります。
遠視のレーシック手術での後戻りですが、とくに度数によっての後戻りのしやすさがあるようでした。
遠視6(+6D)以上だと後戻りしやすい
具体的には遠視が6以上ある場合には後戻りしやすくなるとのこと。
遠視6以上というのは、コンタクトレンズに書いてある度数が+6.0D(ディオプター)以上の数字であるということです。
近視の人は-で表される度数ですが、遠視の人の場合は+になるのです。
夫の場合は+2.25の遠視でしたので軽度~中度の遠視でした。
事前検査での角膜の状態や硬さ、厚みに問題がなかったので手術をすることができました。
遠視の場合は多めに角膜を削る
そして青山先生は、遠視のレーシックでは後戻りしにくいよう角膜を少しだけ多めに削るのだそうです。
これは技術的な問題で、きっと今までの経験を元にそうされているのだと思います。
少しわかりづらいのですが、遠視の人の角膜を多めに削るということは”近視寄り”にするということ。
例えば、今まで視力が1.5あった人でも”近視寄り”にすることによって1.0になってしまうようなものです。
度数でいうと正視ではなく、あえて‐0.25か‐0.5にするということです。
「今までよりも視力が悪くなるのにレーシックをするなんて…」と思うかもしれませんが、夫の場合は調節性内斜視という病気の改善が一番の目的でした。内斜視での悩みは当人にしかわからないほど大きなものだったようで、遠くの視力が今よりも少し落ちることを説明されても全く気にしていませんでした。
こちらに動画を載せていますが、実際レーシック後には内斜視の症状はかなり改善されましたし、術後には「今までより遠くが見えないな~」と言っていましたがそれも初めの1ヵ月だけ。
それ以降は今の見え方に慣れてしまいましたし、遠くが見えなくなったとはいえ視力は1.2と1.5出ています。(前はどれだけ見えていたんだ…)
遠視のレーシックでは機械の設定が絶妙
角膜を削るのは、エキシマレーザーという機械でおこなわれますが、この機械の設定がとっても重要です。
細かーく微調整しながら、ひとりひとりに合った設定をしていくということを知り、ただ単に「最新のレーザー機があるクリニックが一番いい!」とはならないんだな~と心底思いました。
遠視のレーシックでは角膜を少し多めに角膜を削っておく、という技術も、青山先生の今までの膨大なレーシック経験を持ってのことでしょう。もし他のクリニックで”正視”の見え方にして、のちのち後戻りしていたら…と思うとちょっと怖いです^^;(でも夫は角膜がけっこう厚かったので、見え方に不都合があれば再手術も可能だと事前に言われていました!)
遠視の方は特に、手術内容(どれくらい角膜を削ってどれくらいの見え方にしていくのか、再手術は可能なのか)をじっくり医師と相談してからレーシックを受けるようにしてくださいね^^